さて、では「アク・ファール・ライ」を通り過ぎ
宮殿の入口前の大穴から地下へと潜っていきましょう。
おそらくかつてはこのまま直接宮殿部分に行けたと思われますが、
今は道が崩れ進むことはできません。
崖を下っていくと「ドラゴンズ・インテリア」に到着。
内部が明るくなっているのがわかります。
蜘蛛の巣のような謎の繊維が絡まったものがいくつもかかっており、非常に不気味な雰囲気を醸し出しています。
ここで発光しているのはこの卵のようなもの。
青と赤の二色あります。
蒼いほうは白亜の神殿で見かけた装飾に近いような印象をうけますね。
赤い方は孵化する前の卵でしょうか。赤い光が生命力の強さを表しているようです。
そして謎のクリスタル。
まるで翼を広げたドラゴンのようにも見えます。
爆発こそしないものの、ゼーメル要塞にあった偏属性クリスタルを思い出しますね。
これは想像ですが、ここに住むスランバードラゴン(slumber dragon)「休眠しているドラゴン」という名前から察するに、ニーズヘッグに従ったドラゴン族はクリスタルが多くあるこのエリア、つまりエーテルが満ちたこの場所で卵を守りつつ、力を蓄えて復讐の機会を待っていたのかもしれません。
あちらこちらに散らばる大量の卵の殻や骨。
これらを観察すると、この場所で生まれ、人間との戦いを繰り返し、
傷付き死んでいったドラゴン達に思いを馳せることが出来ます。
彼らは人間の作った建物ににそのまま住むことをよしせず、
原始的なドラゴン族の生活を貫き、生活していたのではないでしょうか。
しかし、一方で憎むべき人間が作った宮殿部分を完全に壊しませんでした。
これは人間への恨みを忘れないためか、それとも人の優しさの残滓を残したかったのか…
人間がイシュガルドで竜との戦いに備えて暮らしていたように
ドラゴンもまたここで人間との戦いに備えて暮らしていたのでした。
地下空洞をずんずんと進んでいくと、再び開けた広間に出ます。
この広間の名前は「テン・ウール(Ten Oohr)」
ドラゴン語で腐敗した根(Corrupted root)を意味しています。
紫色のクリスタルが根を表しているのでしょうか。
ドラゴンズエアリーのあちらこちらにあるこの禍々しく光るクリスタルですが、
ドラヴァニア雲海の「サルウーム・カシュ(Tharl Oom Khash)」
にも似たようなものがありました。
ドラゴン語で悔恨よりいずるクリスタル(Crystal from Regret)を意味しています。
サルウーム・カシュの主はニーズヘッグの妹である詩竜・ラタトスク
ここでのクリスタルはニーズヘッグの悔恨の念によるものなのかもしれません。
今回はここまで。
「テン・ウール」をあとにし、さらに進んでいきたいと思います。
ここから先は宮殿の上部。いよいよニーズヘッグが待ち受けるエリアとなります…
つづく
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